終わらぬ今日。

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「…ナナ!!」 ハッと、目を開ける。  そこで自分が、いつの間にか目を閉じていたことに気づく。 あれ…? 私、昇降口にいたはずなのに。 「あー!良かったよー」 抱きつくマナ後ろにはやっぱり白いカーテンが見えて、私はどうやらまた保健室にいるらしい。 「あの後、タクがナナを運んで保健室まで来たの。なのに放課後まで目を覚まさないから心配したよ…」 拭い切れない既視感に私はそっと口を開く。 「…タクは、私の荷物を持って昇降口に?」 するとマナは少し驚いた顔をしながら頷いた。 どうなっているのだろう…。 さっきのは夢? それともこれが夢? 「…ナナ?」 「え?あ。…す、すぐ行くから昇降口で待ってて」 「わかった」 私は保健室から出て行くマナの背中を、ぼんやりと見つめていた。 もし夢の通りならば、昇降口で吉田君が二人をからかうはず。私は頭にできた、たん瘤を確認すると保健室から飛び出した。
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