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「ガチならやろうかな。」
と返すと、すぐにそいつから電話がかかってきた。
とりあえず電話に出てみると、俺の第一声よりも先に
『本当か!?本当に絶対やってくれるか!?』と何度も何度も確認をとるような必死な声が聞こえた。
そいつは、ひどく興奮していた。勢いに圧倒されつつも、話にならないので電話口で落ち着かせた。
一息ついたところで
「何のバイト?」
と、聞いてみた。
なぜ自分の連絡先を?という疑問もあったのだが、とりあえずまずはお金の話に興味がある。
だが、そいつは
『とにかく自分の業務の代わりをしてほしい。』
とだけ言って、なかなか詳しいことは教えてくれなかった。
そのうち命の価値についてどうたらと言い出したので、これはアカンやつだ。と思い
「教えてくれないとか怪しすぎるし、なんか怖いわ。悪いけど他あたって。」
そう言って切ろうとすると、そいつはまた必死になって止めてきた。
『頼む、もうお前しかいないんだ!!俺が殺すのは嫌なんだ!!』
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