短時間 高収入

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当日の朝、家から出る時にそいつに連絡をした。 秘密のバイトのためか、詳細はリアルタイムでのやり取りにしてくれと言われた。 集合場所は、俺の家からは随分遠くて、一度も降りたことのないような駅だった。 電車に乗り、暇をつぶそうと何気なく携帯を取り出すと、二件の通知が来ていた。そいつからの返信だった。 そこには、駅に着いてからの出口の方向と、そこにある車のナンバーと写真が添付されていた。 そして、二通目には 「…本当はルール違反なんだけど」の一文と、URLが貼り付けてあった。その隣には、「今回執行される死刑囚」と書いてあった。 クリックすると死刑囚の名前と事件の詳細が書かれていた。 かなり前に起きた事件で、その内容は、およそ人間が行うものとは思えないおぞましいモノだった。 読んでいくうちに、俺は具合の悪くなるような胸くそ悪さで心がいっぱいになっていた。 到着駅に着く頃には「早くボタンを押してやりたい。」とさえ思ってしまっていた。
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