プロローグ。

12/21
前へ
/107ページ
次へ
まず薄力粉と砂糖をそれぞれ量ると 振るうのだが……。 「おい、比崎。お前……ちゃんと量れ。 グラムが違うぞ。グラムが」 「えっ?うっ……ゲホッゲホッ」 勢いあまって強く振ってしまい 粉が鼻や口に入ってしまった。 うぅっ……苦しい。 「比崎。大丈夫か!?」 社長は、慌てながら私の髪や 服に付いてしまった粉を払ってくれた。 「まったく。お前……よく大ざっぱか 雑だと言われるだろ?」 「す、すみません……」 恥ずかしながら正解だ。 よく周りから大ざっぱとか言われる。 本当なら社長にいいところを見せたいのに……。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

430人が本棚に入れています
本棚に追加