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「振るのは、俺がやるから
お前は、服に付いた粉を取っておけ」
「……はい。」
私は、しゅんと落ち込みながら
服に付いた粉を取った。
その間に社長は、薄力粉と砂糖を
振っておいてくれた。
それからボウルに、ほぐした卵と
砂糖を入れてハンドミキサーで混ぜた。
あ、これなら私も出来るかも……。
「あ、あの……それ私もやりたいです。
代わりましようか?」
申し出ると社長は、私をチラッと見て
「じゃあ、この後に湯煎に当てて
人肌になるまで混ぜておけ。
それで温まったら湯煎から外して
もう一度混ぜる。出来るな?」
私に細かく指示を出してきた。
「は、はい。」
よし。今度こそ……。
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