プロローグ。

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えっと……湯煎を当てながら混ぜればいいのよね? 私は、用意した湯煎にボウルを当てて ハンドミキサーのスイッチを入れた。 だが、浅い位置でスイッチを入れたため 生地が勢いよく飛び散ってしまう。 「キャアッ!?」 私の服や周りにベタベタと付いてしまった。 「うぅっ……すみません。 桐生社長。大丈夫でしたか?」 社長に付いてしまったら大変だと思い 慌てて見てみると……ゲッ!! 社長の頬や服に付いてしまっていた。 「…………。」 何か言いたげな社長。 間違いなく怒っている雰囲気だ。 ど、どうしよう。 また怒らせてしまった!? さっきのミスで、かなり印象が悪いのに これだと他の人に交替させられてしまう。
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