プロローグ。

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「どうした?耳まで真っ赤だぞ?」 社長は、不思議そうに言ってきた。 「何でもありません……」 それは、あなたの声と後ろに居るからです。 後ろから抱き締められるように立ち 手を握られ……セクシーボイスで言われたら 私の命が持ちません。 「なら、いいが。ほら、ちゃんと上下に動かせ。 手早く……ねっとりとなるまで」 だから、やめて……。 もうワザとかと思うぐらいに セクシーボイスを連発する社長。 心臓がドキドキと鳴りっぱなしで 死ぬかと思った。 最後に溶かしたバターを入れると 全体に混ぜたら生地が出来上がった。 この時にヘラで、たらした時に 幅に広がるぐらいに落ちる状態が 丁度いいらしい。 「比崎。どうした? 出来上がったのに急に座り込んで……」
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