プロローグ。

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「社長が見れるなんてラッキー」 私は、お気楽にそんなことを考えていた。 自分でも分かっているつもりだ。 私なんかでは相手にもされないって 向こうは、ハイスペックな社長でも 私は、地味な普通のOL。 住む世界が違い過ぎる。 現に……こうやって遠くからしか 眺めることしか出来ない。 憧れても近づけないなら意味がない。 それよりも 美味しいスイーツを味わった方が幸せだ。 私は、お菓子教室で何を教えてもらえるのかと 想像しながら経理課に向かうことにした。 そして、いよいよ当日を迎えることに。 新しいエプロンを持参して教室に行くと 意外な人物がそこに居た。
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