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私は、慌てて玄関のドアを開けた。
すると社長は、片手で
私をギュッと抱き締めてきた。
社長……!?
私は、急に社長に抱き締められたので
驚いてしまった。
「あ、あの……社長?」
心臓がドキドキと高鳴ってしまった。
「まったく。今日は、最後のお菓子教室だと
いうのにお前は、居ないし。
そうしたら松本シェフにケーキの事とお前が
落ち込んでいたと聞いて
慌てて秘書に社員名簿から比崎の住所を聞いて
来たんだぞ!?」
社長の言葉に驚かされた。
そのためにわざわざ……ここまで!?
「あ、あの……すみませんでした。
ここだと何ですから中に……」
私は、動揺しつつ社長を部屋に
招き入れることにした。
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