チョコケーキは、甘いはずなのに……。

19/23
424人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
私は、動揺していると社長は、 「確かに彼女とは、以前婚約者していた。 と言っても親同士が勝手に決めたことだ。 俺は、結婚する気が無かったし 彼女も俺と同じで結婚より仕事人間で すでに解消している」 「今日は、あくまで仕事の取引のために 彼女に力になってもらっただけだ。 彼女は、取引先の会社と知り合いだから」 ため息混じり事情を話してくれた。 えっ……えぇっ!? じゃあ、あれは……仕事のため? だとしたら、私の勘違いってことになる。 「まったく。もしかしたら誤解をしていると 思って……連絡を取ろうとしたら お前は、早々と早退するし、お菓子教室には 来ていないし……」 「比崎。お前……分かっているのか? 今日は、最後のお菓子教室だってこと。 最後にお互いにいいと思った相手の名前を書いて 渡し合うイベントがあるのだぞ?」 社長は、呆れながらそう言ってきた。 あ、そうだった。 婚カツ主催のため最後にお互いに気に入った相手の 名前を書いて本人に渡すイベントがあった。 最後だと分かっていても イベントの事は、すっかり忘れていた。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!