ゲームの続き

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 大晦日の晩、2年5組の忘年会は盛り上がっていた。  飲み、食べ、喋り、笑い、王様ゲームが始まった。  くじの当たりを引いた王様が、番号を引いた者に命令を出すのだ。  始めの方こそ、『3番が歌う』だの『5番は猫の真似をする』だのと当たり障りのない命令だったが、次第にその内容は過激になっていった。 『2番が7番の股をくぐる』だの『9番が6番に平手打ち』だの。  しまいには、『4番は1番に何をしてもいい』という強烈な命令が下された。 「4番は誰だ!」 「1番は!?」  明るい声が響く。
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