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ユイは少し淋しそうな顔をして、遠くの空を眺めた。遠い昔を思い出しているような、そんな横顔だった。
ユイが私の肩に体を預けながら言った。
「レナは…いろんな人と仲良くできて…すごいね……」
「練習したからだよ…」
「私にも…できるかな?」
「できるよ、きっと…」
ユイが私の胸に顔をうずめてきた。その小さな体を抱いて、頭をそっと撫でた。
それから私たちは持ってきたお昼ご飯をそのままゴミ箱に捨てて、それぞれの教室へ戻っていった。
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