よんこまみたいななにか

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「で、その弟の子は偽の夢に閉じ込められちゃったんだってさー! こわーい!」 「うん……確かにこわいね」 正直、その実琴がしたその話は全く怖くなかった。 むしろ感動する系の話な様な気までする。つーか何故冬に怖い話? 「でも大丈夫なの?実琴、寝れなくなるんじゃ」 「だーいじょーぶ!私、こないだの廃墟で慣れたからー!」 「そう……」 <その夜> ───電話が鳴っている 「はい、もしもし?え?ああ、はいはい」 やはり、寝れなくなったらしい。しかし、一緒に聞こえる泣き声は誰……? 「なに?幽霊と一緒なら怖く無いだろうとこないだ友達になった幽霊と一緒に寝て?で、幽霊に暇だから昼間した怖い話のあらすじを言ったら、幽霊まで寝れなくなった?はあ?なにそれ?ツッコミが間に合わ無いんだけど?あー分かった、分かった!寝るまで子守唄歌ってあげるから!とりあえず泣くのやめよ?やめよ?ね?」 翌朝、私は案の定寝不足だった。実琴はと言うと、 いつも通り元気だった………はぁ、眠っ……い (おしまい)
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