最初はふっつーにね

5/8
前へ
/22ページ
次へ
はぁ……45点か……失望 「私、82だった~ラッキー」 っ……?! 百点じゃないだけ………マシじゃない !! 「でもなんでテストの時だけココロの声が聞こえたんだろうね~今は聞こえないし」 「私にもわかんないね」 篠崎麻矢ことしのちゃんは常に髪が短い。もう少し短かったら、男の子だ。一重にニキビの無い綺麗な肌。 光の無い黒目。 正に特徴が無い、女の子だと 勝手に私は思う 「自称神と名乗るぐらいなのだから、いつも笑ってるのは分かる……けど、こっちにまで影響が出るのはちょっとなあ……なんて私は思っ……ああ!」 ?! しのちゃんがおかしくなっちゃった……… 早口でよく分かんない事をぺらぺら喋って…… 「なんだこれは……ココロで思った事が口に出てしまうじゃんか……どうなってんだ?!」 ええ~なにそれ? じゃあ、しのちゃんの言いたいことが逆にココロの中に?! 「喋らなきゃまあいっか……私は黙った。 と」 そんなあ~もっと話そうよ。しのちゃん~ ───相変わらず仲良しね。 お二人さん 「あ! 美希パイ! こんです!ひさ!」 「久しぶりね。神埼実琴さん。で、その子はなんで黙ってるの?失礼よ」 「……」 「これはですね、事情がありまして……あーでこーで」 「ふむふむ」 ──────── 「分かった。で、今日は聞きたい事があるの」 「なんでしょーか?」 パイは ふっ と笑い言った 「テストの時、ココロで会話してたでしょ」 その一言に頭の回路がぐちゃぐちゃにねじ曲がる様だった。 私は信じられない……まさか 「なんかね、私にも聞こえてきたんだ。 あなた達の会話。 不思議ね、何メートル離れてても目の前で聞いてる様に聞こえるのね」 「ご、ごめんなさーい!」 「いいのよ」 美希さんは私達二人の頭を数回なでて、教室を出ていった 「仲良しで安心した」と言わんばかりな、なでなでだった (おしまい)
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加