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「わかった。みんなに気づかれないようにするから」
ジヒョは
「ツウィも同じ?」
と聞いた
「サナオンニと同じです」
ジヒョの大きな瞳が
少し伏し目がちになり
考えているよう…
私たちは許されない?
同じグループだから
しかも同性だし…
沈黙が怖い
唾をゴクリと呑み込む
喉はカラカラなのに…
ツウィは泣いてるんやろうか…
小さく鼻を啜る音が聞こえてくる
私は彼女の背中を数回さすった
大丈夫やで
私はあなたから離れたりしないから
ジヒョは視線をあげた
「約束してね」
「ワンスのためにも、私たちはまだまだ走り続けないといけない」
「個人的には、誰かが誰かを好きになることは止められないと思う。あなたたちはいつかこうなると予感はしてた」
疑問に思った
どうしてそんな予感があったん?
「予感?」
「二人は大人になるにつれて、ぎこちなくなった」
確かに…
「でも、それって意識しているから」
「友だち以上の想いが邪魔してるのがわかったからだよ」
自分では意識してなかった…
「特にツウィはわかりやすかった」
「サナのことを避けてた」
「どうしていいかわからなかったからじゃない?」
「はい…」
「ジヒョオンニの言うことは当たってます」
「ごめんね」
「脅す気持ちはなかったんだけど」
「TWICEは守りたい」(ニコッ)
ジヒョの気持ちが理解できた
私もツウィもTWICEが大好き
今日の約束の意味を
しっかりと胸に刻んだ。
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