隠し事は密の味

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そんな悲しい目をしないで 私はサナオンニの言ったことを信じるから 今目の前にいる 誰よりも好きな人 私はとても気持ちが高ぶり あなたの細い肩を 取り込むように 強く抱きしめた この腕から離れないように 私を選んでくれてうれしい マンネだから 相手にされないと思ってた サナオンニはメンバーたちにもモテるから 本気になってくれるとは思わなかった 「ツウィ、痛いよ…」 「いいの、私の想いだから」 力を緩めたくなかった あなたのことを 独り占めしていたいから ん?… 何だか 変な感じ ソワソワすると思ったら 私の胸に埋めた顔を すりすりしてる まるで シャイシャイシャイのポーズのように… 「サナオンニ!」 ピタッ(止まった) 見上げて 「大好きな柴犬のクッションに顔を埋めてたら、こうするやろ?」 私は柴ですか?(怒) 「ツウィ怒ってんの?」 「別に怒ってない!」 「私は好きなときはすりすりしたい。今までもあったやろ?」 んー…(考え中) あった! そう言えば 何度か 私の頭や肩に… でも、この場所では困ります だって… 感じたことがないフワフワした気持ちが芽生えそう 「この場所ではやめて…」(語尾が弱い)
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