青い海と突き抜ける空の下で

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「ジョンヨン、どうしたん?」 なぜ泣いてるんやろ… 力の加減を忘れているかのように 痛いぐらい抱きしめられてる 「一晩心配で眠れなかった…」 えっ… そこまで私のこと カカオで連絡すれば良かった 昨夜はツウィと甘い夜を過ごしていた自分… 少しだけ反省 まさかジョンヨンが 眠れぬ夜を過ごしていたなんて ジョンヨンはガールズクラッシュで 確かに性格も男前 だけど知ってる… とても繊細な女性だと。 ナヨン姉さんとは特別な関係だから 私はやんちゃな友だちみたいな存在だとずっと思ってた でも、泣くと目が腫れてしまうやん これから撮影に入るから 監督に怒られる 何とかしなきゃ… 彼女の背中をトントンしながら 「泣かんといて」 「ごめんね、昨夜大丈夫って連絡すればよかった」 「もう元気になったよ」 今から撮影だということに気づいたのか 抱きしめる力が一気に緩んだ 「あっ、怒られる…」 ジョンヨンと顔を見合わせて 二人は大きな声で笑いあった それでも ツウィのことが気になり 視線を向けると 少し寂しそうで それでも表情を崩さないあなたを捉えた。
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