少女は....

1/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

少女は....

私は普通に生まれてきた。 神様から命を貰った。 その命を無駄にしようとは思わないし、 無駄にする勇気なんて、私には無い。 私は"死"という存在に怯えている。恐怖している。逃げている。 私は弱虫だ。 でも心はそれなりに強いと思っている。 叩かれても、殴られても、暴言を言われたって、笑って流せる。 ...もしかしたら私の弱さはそこなのかもしれない。 小学校の時、私はとある快楽に溺れる。 "人を傷つける"ことだ。 今思えばすごく恐ろしい。人を殴ったり、蹴ったりして、相手の嫌がる顔を見て、笑う。 実際には笑ったりしてないが、心の中で見下すように、腹を抱えて笑っていた。 自分の笑い声が今でも心の中から響いてくる。 人を傷つけることで快楽を得ていたことに気づいたのは、小学生高学年の頃だった。 私は自覚したその日、部屋の中で静かに涙を流した。 でも人を叩くことは癖になってしまったようで、中学に上がるまではぬけなかった。 主な原因はストレス。 昔からストレスを溜め込む癖があるらしい。 私は覚えていないが、小学一年生の時に、家で泣き崩れたことがあるらしい。     
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!