◆三.

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◆三.

 ……結局、俺はあの後も下り坂を延々と下り続けていた。  車の後部座席にMを乗せ、ミサキに友人と会ったことを伝え、今来た道を戻ることを伝えた。この先は行き止まりらしいとも、もちろん伝えた。  ところが、ミサキは頑として進むことを譲らなかったのだ。行きどまりでもいいから、行けるところまで行ってみよう。そうでもしなきゃ別れる、そんな勢いだった。  俺はMに平謝りし、坂道を下り続けている、それが今までの顛末だ。  いつまでも続くかと思えた山道は、突然終わりを迎えた。  確かに行き止まりではあったが、視界が大きく開ける。  山を下りきった先には広大な平地が広がっていた。    ……そこはテーマパークのようだった。  広大な平地に思えた箇所は、広い駐車場だった。数百メートル先には、観覧車やジェットコースターのようなものも見える。 「M、こんなところに遊園地なんてあったっけ?」 「……よく知らないな」 「お前、行き止まりって言ってたじゃないか」 「……俺も実際に降りたことは無かったからさ、そう聞いてただけだ」  何だか歯切れの悪い返事だった。     
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