三者会談

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「……そうですね、連邦を構成している国は大小含めて300を越えています、公国は選出された皇帝を補佐する役目を有したラインラント公国のみで候国は皇帝を選出する権利を有する七選帝候国にその権利を持たない五候国を加えた十二候国があります。これらの国々は広大な領土を持ち、この13の公候国を合わせた領土の広さは連邦の総領土の半分を超えています」 アイリスの問いかけを受けたミランダはロジナ候国を含めた公候国に関する説明を行い、それに続いてミリアリアが伯国以下の国に関する説明を始める。 「残る国々に関しては我が国やラステンブルク伯国の様に伯爵位の者が国主を務める伯国、男爵位の者が国主を務める男爵領国、子爵位の者が国主を務める子爵領国の3種類の国がある、伯国は大小合わせて70程あり残りは男爵領国と子爵領国が半々と言った所だな、男爵領国、子爵領国は規模の小さい国が多く後継ぎがいない為に廃国されて近隣国に吸収されたり、功績を上げて爵位を賜った者が新国主として叙任される等してかなり移り変わりが激しい、そして規模が小さい国が多いので近隣国と商業同盟を組む事が多く、ツェントラル同盟もその1つだ、他には北にあるバルティック同盟や南のラーデル同盟等が有名だな」 「……今までの話を聞いてると帝国とは言っても皇帝にはそんなに権限無さそうね、それでこの騒動の元凶のロジナ候国ってどういう国なの?」 ミリアリアの追加説明を聞いたアイリスは新たに問いかけ、それを対してはミランダは顔をしかめながら口を開く。 「……七選帝候国にはロジナの他にロンゴバルト候国、ゴルティック候国、ノルトラント候国の人族の国に獣人族の国レーヴェ候国、ドワーフ族の国オストブルク候国、ウィッチ族の国クリストローゼ候国がありますがロジナ候国は七選帝候国の中でも最大の領土と軍事力を保有する国です」 「……皇帝を選出する権利を有する選帝候国と言えば聞こえは良いけど人族の国だけで過半数超えてるじゃない、筆頭国のロジナにしてからがやりたい放題だし、人間側の意思が透けて見えるわね」 ミランダの説明を聞いていたアイリスは眉を潜めて呟いた後にグラスの水で喉を湿らせ、その話を聞いていたミリアリアは苦笑しながら口を開く。
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