小説家の妄想

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 毎日、毎日ひたすら小説を書く。これが花本大地の仕事だ。 他にすることといったら、ご飯を食べ、トイレにいき、風呂に入り、歯を磨き、時に煙草を吸う。毎日これの繰り返しだ。  小説を書くといっても、売れっ子なわけではない。 最低限の暮らしをするだけの収入だけだ。 おそらく、売れない原因は花本の書く小説は万人にうける小説ではないというところか。  小説というのは、個人の頭の中の妄想を文章で表したものだと思う。 人によって好き嫌いがあるのは当然だと思うし、面白いものだけではないと思う。 花本は、毎日いろいろなことを考える。 そんな花本の妄想を少し観察してみよう。
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