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熱く蕩けた媚肉を縦横無尽に抉られて、リックは悲鳴をあげた。
肉の擦れ合う感じがたまらない。潤みを帯びて腫れた粘膜が、ひと突きごとにめくれあがるようだ。
欲しいと思っているところを間断なく責められる。全身を激しく揺さぶられる。翻弄されるのが気持ちいい。
喘ぎすぎてかすれた喉は、それでも甘い嬌声が止められない。
「あ、あ、アアッ……そ、それ、そこぉ」
むせぶようにねだれば、規則的な律動はさらに加速される。同時に濡れそぼった花茎をいいように扱かれて、リックの体は大きくそり返った。
「いい、イイっ、あ、ひすい、さぁんッ」
うわごとのような涕泣を漏らしながら、独特の匂いがする蜜をあふれさせる。内腿が痙攣するように震える。足の指がそり返る。
「もっ、んもう、イ、くっ……でちゃう、って!」
さんざんに煽られ、煮えて凝った熱を迸らせてしまいたい。
出したい。こらえきれない。狂いそうなほどの衝動にかられ、腰を浮かせて迎え入れる。
肌がぶつかる音を耳にしながら、さらに躰を押しつける。力をこめて窄まりを締めあげると、鳴上が低く呻いた。
「いい、リック……俺もっ」
余裕を失っていく男の声に、ますます駆り立てられる。二人で一つの行為に没頭している至福でクラクラする。
「あ、アアッ、はい、い、イくぅ……」
背中にきつくしがみついたまま、鳴上の臍を押し上げる格好で解き放っていた。
隘路の先にある最奥まで引きずりこむように、肉杭を包みこむ。
極限まで張りつめていた全身が、相次ぐ解放によって弛緩していく。
頭のてっぺんから足の爪先まで、泥でも詰まっているような倦怠感に襲われる。
仰向けで寝転がれば、地球の重力を実感する。
まぶたが落ちてくる。もう逆らえない。
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