時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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部屋の中をキョロキョロすると 壁際に置かれたテレビ台の上に 病院でもらった紙袋を見つけた。 中は腕に貼られているのと同じ 絆創膏が数枚入ってる。 それを持ってベッドに近づき 曽根さんの座る隣に飛羽も腰を下ろすと なに?って顔をして飛羽を見るから あごをクイって上げて電話を見ると 意味を理解したのか そのまま課長との通話を続けた。 テレビ台に置かれたティッシュも持って来て 剥がれそうな絆創膏をピッと引っ張ると 「だぁー!」 『どうした!曽根!何事だ!』 『きゃっ!パパ、胸が潰れるわッ!』 痛かったらしい。 曽根さんが悲鳴を上げたら 電話の向こうで課長も怯えてたが・・・ 課長、奥さんの胸を揉みながら 業務連絡をしてたのかよ。
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