時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「よしっ!これでOK!」 「包帯巻くのにどんだけかかんだよ」 「はーい!お終いですよぉー」 「痛ってぇー!」 文句ばかり言う口を塞ぐため 傷口を軽く叩いて抵抗したら マジで痛がってた。 「あ、スマン。わざとだけど」 「知ってるよ!ったくもう!」 「あはは!涙が出てますよ」 「本気で(いて)ぇんだよ!」 軽く叩いたつもりだが 弾がかすったらそれだけでも痛いらしい。 「ほら。お前の携帯」 「もうー!長いですよぉ。 課長もじかに曽根さんに電話すればいいのに」 この2人、結構長いこと電話してた。 課長の携帯は会社からの支給だから 通話代は会社持ちだろうけど 飛羽の携帯の充電がなくなっちゃうよ。
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