時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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携帯も受け取ったし 包帯も巻きなおしてあげたし、で。 「さ、私もさっさと戻ろ」 「もう戻るのか?」 「戻りますよ。オオカミさんに襲われる前に」 「バカ野郎。あはは」 再び腰掛けていたベッドから立ち上がると 今度は手を引かれることはなかった。 さっきのアレは何だったんだろう。 「じゃあオヤスミなさい」 「ああ。サンキューな」 飛羽が隣りの部屋に入るまで見送ってもらい やっと自分の部屋に帰って来た飛羽は 「やべっ!早くシャワー浴びちゃおう」 時計を確認して 思ったよりもお隣に長居していたことを知った。
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