時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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約2時間かけて帰って来た。 何気に日本に着いてからの方が疲れたな・・・ へとへとになりながら自宅の前に立つと 家を見上げて佇んだ。 家が真っ暗。 どうして? 柊理はいないの? 今日飛羽が帰国することは 事前に知ってたはず。 飛羽がいない間留守番しているって 兄貴に毎日お線香あげてくれるって そう言ってたのに・・・ いると思っていた飛羽は 早く柊理にお土産を渡したくて いそいそと帰ってきたのに。 出て行け!って言ってたこともあったけど 最近では出て行って欲しくないと思ってた。 なのに・・・ グスッと鼻を鳴らして玄関に触れると 鍵がかかっているのに気が付いた。 あの鍵。 最後に戸締りするために持ってたのかな。 柊理はもう出て行っちゃったんだ・・・・
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