時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「なんだよ・・・・」 不気味そうに飛羽を見ながら まだ湯気の立つお茶に口をつけた。 「うーん。よーく見ると柊理だなって。 会ってすぐには思い出せなかったけど」 昨日の時点でも気が付かなかった。 名乗ってもらわないと 東条柊理って人間がいたことも忘れてたし。 「お前は変わってないな。 会ってすぐに飛羽だってわかったよ」 両手で湯呑を包みながら 柊理も負けずに飛羽を見て来る。 「そうかな? 自分では変わったかどうかわかんないよ」 「身長はだいぶ伸びたな。 俺が知ってる飛羽はちんちくりんだったけど」 「いつの話よ。 柊理と最後に会ったときは幼稚園だよ。 今は私も24歳ですけど」 変な会話しているなぁ。 そんなことを考えてたらクスッと笑っちゃった。
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