時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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いつの間に柊理を好きになってたんだろう。 兄貴の親友で兄貴代り。 ただそれだけだったはずなのに。 彼女と一緒にいると思うだけで イラ立つ気持ちになったときには すでに柊理のことが好きだったんだ。 結婚も決まってる人を好きになったって 自分が苦しいだけなのに。 なんで柊理は飛羽の前に現れたんだよ・・・ 「おはよう、飛羽」 「縁さん・・・・おはようございます」 出勤して来ると 社員よりも早めに仕事をする受付嬢がいる。 今日の早番は縁さんのようだ。 「出張お疲れ様。大丈夫?」 「はい・・・・元気です」 おそらく何かの異変を感じているから 言葉も少なめに聞いて来てるんだ。 そう気が付いたから無理やり笑った。
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