時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「ご飯は食べたよ。 お風呂も入ったし、もう寝ちゃう」 「風呂も入ったのか? ちゃんと湯船に浸かってないだろう」 問いかけながら 布団から出ている飛羽の頭を撫でると 「なんだっ! まだ髪の毛が濡れたままじゃないか」 「大丈夫。 もうこのまま寝ちゃえば乾いちゃうから」 掛け布団をめくろうとするけど 飛羽も力を入れてそれを阻止。 「熱は?計ったのか?」 「熱はないよ。 柊理も早くご飯食べて来ちゃいな。 私ももう寝るから」 早く追い出そうと飛羽も必死に説得すると 「んー。わかった。 また後で様子を見に来るからな。 あ、今夜はここで寝てやろ・・・」 「だーい丈夫だって!」 完全なる子供扱いに腹が立って来た。
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