時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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飛羽の朝ご飯の仕度をしながら 柊理は天井に目を向けた。 今朝は食べてくれるだろうか。 昨夜だって食べた形跡は見られたが 本人が食べてる姿を柊理は見ていない。 きちんと食事をしているのか 目で見て確認をしないと心配になる。 「おはよ・・・」 「おはよう。どうだ調子は」 顔色が悪く見えるが 飛羽が着替えて起きて来た。 「大丈夫だよ。ご飯食べる」 「ああ。ちょっと待ってろ」 今日は食べてくれるらしい。 テーブルに着いた飛羽を見てから 柊理は朝食の用意を始めた。 今朝は食べれないと言われても 無理やり食べさせようとおかゆにした。 冷ましたまま出せば サラサラと流し込めるようにしていたが 食べられるようだから温めることにした。
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