時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「ご馳走様・・・行って来る」 「ああ。行っておいで。 具合が悪くなったら連絡寄こせよ」 出された分は完食し 身体が重たそうに家を出て行った。 ズミ婆と病院から帰ってから 泣く飛羽を見つけて宥めた時は 元気が戻ったように見えた。 実際、ズミ婆の家にも一緒に行った。 楽しそうにズミ婆ともお喋りしていた。 家事を終わらせてズミ婆の寝室に戻ると そこではぐっすり眠る飛羽がいた。 この時までは普通だったのに。 何かがあったから飛羽の元気がなくなった。 それはたしかだ。 だけど何が遭った? 柊理は自分が何かした覚えがないが もしかして知らずに傷つけていたのか? 考えてもわからない事ばかりだ。
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