1967人が本棚に入れています
本棚に追加
飛羽がどんな状態でも
会社は普通に稼働している。
いつものように課長も部署を出たり入ったり。
飛羽も元気にとはいかなくても
自分の仕事を進めていると
「あ?課長はいない?」
「お疲れ様です曽根さん。
課長は今は・・・トイレかな?」
そう言えば出て行くときに
なにも言ってなかった。
そう言う時はたいていトイレが多い。
「じゃあ待ってるか」
「どうぞ」
同じ秘書室の同僚なら
お茶を淹れることもあるまい。
淹れた事なんて一度もないけど。
任された報告書の清書を作ってると
ヒマなのか曽根さんが話しかけて来た。
「下痢か?」
「はぁー?」
話しかけたんじゃない
バカにしてるんだ。
「顔色、自分で気が付かないか?」
「え?・・・・・・」
違った。
飛羽が今気持ちが乱されていることを
気が付いてるんだ。
最初のコメントを投稿しよう!