時東《ときとう》飛羽《とわ》編

159/313
前へ
/1668ページ
次へ
「私が遼との関係が悪くなった時 飛羽がすぐに気が付いてくれたよね」 「あったね。そんなことも」 高校の時から付き合う遼クンと満里恵。 大学の時にいち時ケンカ別れしそうになった。 満里恵が何も話してこなくても 飛羽は会った瞬間、すぐに見抜いてた。 「あの時はなんで?って不思議だったけど 今はあの時の飛羽がよくわかるよ」 「普段通りにしてるつもりでも お互い、すぐに違うとピンと来るもんなんだね」 思わず失笑。 落ち込んで弱まった満里恵は わざといつも通りに振舞おうとしていた。 他の友達は気が付かなくても 飛羽はすぐに異変を感じられたが 今の満里恵もそうなのだと気が付いた。 同僚の松子には話せなくても 満里恵には話しを聞いて欲しくなったから 今日は急にだけど満里恵を食事に誘った。 おかげで話しを切り出しやすくなったよ。
/1668ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1967人が本棚に入れています
本棚に追加