時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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歩くたびに柊理が持つ袋から音がする。 隣を歩く飛羽もそれが気になった。 「何を買いに行ったの?」 「これか?生クリーム。 明日の朝はパンケーキにしようと思ってな」 「パンケーキ!?」 「ああ。休みの朝ぐらいいいだろ? いつも朝食は和食ばかりだからな」 「うわぁー、パンケーキかぁ」 パンケーキも惹かれるが 飛羽は昔ながらのホットケーキも大好き。 でもせっかく作ってくれるんだから 柊理が作るパンケーキでも満足だ。 「トッピングのフルーツを貰ったからな。 一緒に乗っけてやるから」 「うん!楽しみだぁ」 徐々に以前のような会話に戻れてる。 飛羽自身、まだちょっとたどたどしい気がするが 柊理には気にならない程度か。 柊理は普通に会話をしてくれてるから 気が付いてはいないようだ。
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