時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「・・・・・・・?」 2階の自分の部屋のベッドで眠る飛羽は 甘ーいニオイで目が覚めた。 「はっ!そうだった」 惚けた頭で昨日のことを思い出した飛羽は ガバッと掛け布団を跳ね飛ばして起きた。 「パンケーキだ!パンケーキだ!」 せかせかしながらパジャマを脱ぐと 簡単にジーンズとパーカーを羽織っただけで 「パンケーキできたぁー?」 階段を駆け下りながら大声を上げた。 「おはよう、飛羽。 今焼いてるから、先に顔を洗っちゃえ」 「はーい!私にも1枚焼かせてね! 全部焼いちゃダメだよ!」 「わかったわかった」 あはは、と笑われながら 飛羽は洗面所で適当に顔を洗い 慌ただしくキッチンに戻った。
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