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つい2日前までは
人でごった返すほどのお客さんで溢れ
この家の中が騒然としていたのに・・・
「だいぶ・・・
誰もいなくなって静かになったね」
「そうだね・・・・
これからはずっとこんな感じかなー」
リビングにはこの家の唯一の主民となった飛羽と
小学校からの親友、満里恵の2人っきり。
「この家に来て
餃子以外のニオイを嗅ぐ日が来るとはね」
「あは。餃子のニオイしてたんだ」
「まあねー。でも私は好きだったけどね」
「・・・サンキュ」
満里恵の言葉がうれしかった。
飛羽の実家は、もともとは中華屋だった。
跡を継いだ父の代の時に
一番の人気商品だった餃子オンリーに変えた。
近所に飲食店が多くなったことで
争いを嫌った父が
専門店へと変えてしまったのだ。
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