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何を言ってるの?
言葉は理解しているが
なんて答えていいか戸惑った。
継ぐ?
誰が?
柊理が継ぐの?
どうして?
次々に飛羽の頭の中では
柊理に訊きたい言葉が浮かんでくるが
それを口に出すことができない。
ただ茫然としちゃって
呼吸をすることさえ忘れてた。
「飛羽?飛羽!聞いてるか?」
「はっ!」
名前を呼ばれてハッと我に返ると
同時に息苦しくて慌てて呼吸をした。
ゼエゼエと息を切らす飛羽を
不思議そうで不安そうな顔で柊理が見ている。
「どうした?突然」
「飛鳥が突然亡くなったんだ。
俺の話が突然すぎるのも当たり前だろ」
「まあ・・・・そうか」
突然の突発的発言になった理由はご尤もだ。
兄貴が急逝したのが悪いな、うん。
納得して飛羽は腕を組んで
ひとりでうんうんと肯いた。
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