時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「とにかくそう言うわけだから。 店を継ぐ話は無かったコトにして」 「よしわかった」 「わかってくれた?」 もう一度ハッキリと断る飛羽に いとも簡単に応えてくれた。が 「俺を雇わなくてもいい。 お給料は一切いらない」 「まさかっ! どう生活していくのよ。 アパートだって借りられないわよ」 堂々と言い切る柊理に あんたバカ?って言いたい衝動を押さえるが 呆れる顔は修復は不可能だった。 「アパートなんて借りなくてもいいよ」 「・・・・・いいわけないじゃん」 アパートを借りないで どこで暮らすつもりだろうか。 あ、彼女も一緒に日本に来たのなら 彼女が暮らすアパートに身を寄せるのかも。 それなら飛羽が心配する事でもないな・・・ 「俺はここに住む。 飛鳥の部屋が空いてるだろ?」 「・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁ?」 飛羽の顔、呆れ顔から一気に 怒り顔に豹変した。
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