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「とりあえずっ!!」
言い負かされてばかりでは悔しい。
自分を鼓舞して声を荒げた飛羽は
「店を継続するかどうかは別として
柊理がここに住むことは反対だ!」
威厳を見せつけるように
テーブルをバーンと叩きつけると
「・・・・っくぅー」
地味に自分が痛かった。
ジーンと両手がしびれる感覚に
飛羽の身体がブルッと震えた。
「バカだな。
折れでもしたらどうすんだ」
「だっ、大丈夫だよ!!」
テーブルに手をついて
痛みを逃そうとしていた飛羽の手を
柊理の大きな手でつかまれた、が
サッと慌てて手を引いて
自分の背中に隠した。
柊理を男と意識したことがなかったけど
もの凄く恥ずかしい気持ちになる。
顔を赤くしてると察したことで
クルッと背を向けて柊理から離れた。
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