時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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柊理が外国に引っ越した経緯や 兄貴の訃報を聞いて帰国したこと。 忘れちゃいけない 餃子屋を自分が継ぐと宣言された話まで 一気に飛羽は話し終えると 「いい話じゃん。 私もあの店を閉めるのは淋しいもの。 開けてくれるのなら もっとお店に食べに顔を出すわよ」 「あ、ありがとう・・・・」 飛羽の戸惑いを 満里恵とも共有しようと思ったのに 反対に柊理に賛同されてしまった。 「なに? 飛羽は柊理だっけ? その人に店を任せることが反対なの?」 「んー・・・反対ではないよ。 私だって出来たら店を潰したくはないしね。 でもさ・・・」 その後の言葉が出てこない。 どうした?って顔で見られ 「アイツ、うちで一緒に暮らすって言うから」 「はぁぁぁぁぁー?」 「はは。おんなじ反応だ」 ここは同じ反応を見せてくれたことで 満里恵とやっと共有できてうれしい。
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