時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「んで?そいつはどうしたの? もう追い返した?」 「まだ。人が来るからって言ったけど もう少し兄貴とお喋りしてたいって言うから。 だから場所をここに変更してもらったの」 ふーん、と場所変更の経緯に納得した様子だが 満里恵の柊理の呼び方が「そいつ」になった。 一応自分らよりも7つも年上だが 敬う感覚はナッシングのようだ。 「あー!もうあいつのことはいいよ。 せっかく気分を変えるために出て来たのに お酒を飲んでても気分が悪い」 「自分から話しを振って来たくせに。 まあね。よし、家に住まわせることが 店を継ぐ条件にしてくるんだったら そいつに店を継がせることはやめよ」 「はは。了解!」 跡継ぎ問題が一段落したのを機に 話しは満里恵の会社のお局の話に変わった。
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