時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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・・・・・・・ 目をつぶっているのに 顔に朝陽が刺さってまぶしい・・・。 意識が覚醒すると同時に 尋常じゃない程の頭痛が襲ってきた。 「んんんー!!ったいなぁー!」 ベッドの中でもんどり打って 痛さで余計に悶えた。 「バカだな。なにやってんだ?」 「・・・・・・・・」 目が開けられない飛羽の上から聞こえた声 柊理の声に聞こえた。 恐る恐る目を開けて行くと 仰向けに寝る飛羽の顔面すれすれにいるのは 間違いなく、柊理。 「だぁぁぁぁっー!・・・・・っつぅー」 驚いた拍子に大声を上げたら もっと頭痛に襲われた。 「でかい声を出すからだ。 昨夜は飲み過ぎだぞ、お前」 ほら、と寝ている飛羽の顔の前に 水のペットボトルを差し出され 「あり・・・・が、とう」 亀のようにゆっくりと起き上がり 水を一気にのどに流し込んだ。
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