時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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「ねえ!」 「話はあとでにして顔を洗って来い。 メシができてるぞ」 「・・・・・・OK」 訊きたいことはまだあったけど メシだと聞かされれば 二日酔いでもすぐに食欲が・・・ 私って自分の欲求には 素直に応えてあげたくなるんだよね。 いい子ちゃんで返事をして洗面所に向かうと その姿を見やった柊理がクスッと笑ってる。 柊理が一緒に住むことを断り 独りでも生きていけると大口叩いたのに 舌の根も乾かないうちに すでに柊理のお世話になってしまった。 これでは口先だけ女だと確定されてしまう。 非常にマズいことになった・・・・ バシャバシャと豪快に顔を洗って とにかく頭をスッキリさせたかった。 着ていたTシャツがビッショリになった。
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