時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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二日酔いだったのも忘れたように 飛羽、完食。 ご飯なんてお替りまでしちゃったし。 「ごっとぉーたん!」 「お粗末たん!」 言葉を崩して喋る飛羽の口調を 柊理も真似っこをしながら 食べ終わった茶碗を重ねていく。 「そう言えばお前はいつまで休みだ?」 「一応週明けから出る予定。 今日が金曜日だから、あと3日休みだ」 淹れてもらったお茶をすすりながら答えた。 見るからに親父だ。 一家の大黒柱の朝の姿が、ここに見えてる。 「ならこの3日のうちに 俺の荷物もこっちに持ってくるか。 お前も手伝えよ」 「はぁぁぁ?手伝わないよ。 そもそもこの家に住むことは断った・・・」 「バカ野郎。昨日いいって言ったじゃねえか。 その話は解決済みだ」 「・・・・・・・・・?」 形勢・・・・逆転か?
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