時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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柊理の説明によれば 飛羽が自分から店をやってくれ、と 柊理にお願いをしてきたと言う。 「私が?・・・・・柊理に?」 「ああ。俺におぶさって帰る時・・」 「ちょっと待った! 私は柊理におんぶされて帰ったの?」 「はぁ?そうだよ。 だってお前、歩こうとしないんだもん」 「・・・・・・・・」 「なに今頃赤くなってんだよ」 「・・・・・・うっせぇ」 想像したら顔がかぁーッと熱くなる。 なんでまたおんぶされてんだよ、自分! 「本当は店を閉めたくないって。 自分ができるんだったら店を継ぎたいけど 今まで無頓着でいたのが恨めしいって」 「・・・・・・私が言ったんだ」 酔っぱらった時こそ 真の本音が零れ落ちる可能性がある。 飛羽も本心を話しちゃったのかも。
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