1966人が本棚に入れています
本棚に追加
/1668ページ
「ああ。俺、感動しちゃったぞ。
だから俺が店を継ぐからって話したら
お前がじゃあ家に住み込んでいいって・・・」
「ちょっと待ったぁ!
そこは酔っ払いの戯言だと思え!」
「バカ野郎!そこが一番肝心だ。
すでに賃貸契約は結んだんだ、諦めろ」
何もなくなってキレイに拭かれたテーブルに
手書きで書かれた「貸賃けーやく書」なる紙が
バーンと置かれた。
手に持って真剣に目を文字に走らせる飛羽は
「これは無効だ。
私のサインがしていないし
そもそも賃貸じゃなく貸賃になってる。
日本にいなかったから漢字がダメになったな」
「・・・・・・・・・」
バシッと紙が千切れるほど乱暴に
飛羽からけーやく書を奪い取った柊理は
間違いに気が付いたのか
「あはは。顔が真っ赤だぞ」
恥ずかしそうに顔を赤くする柊理に
お返ししてやった。
最初のコメントを投稿しよう!