時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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残り3日の休みだが 平日が今日しか残っていない。 よって、今日の飛羽は忙しい。 役所や保険屋に赴いて手続きをしなくては。 家を継いだのは兄だったから 名義も変えなくてはならないし 銀行にも行かなければならない。 朝から柊理とひと悶着したからか それともしっかりと朝ご飯を食べたからか 家を出た時には二日酔いも収まっていた。 せっかく二日酔いは収まってくれたけど 慣れない手続きばかりで 違った頭痛に襲われたけど 「終わったぞぉー!」 全部を終わらせれば 悩まされていた頭痛もすっ飛んだ。 「おかえりー、飛羽」 「あ、あんたまだいたの? 今朝鍵を渡したでしょ?」 出かける前に兄貴が持っていた この家の鍵を渡してあげたのに。 帰宅すればもういないと思ってたら どこから持って来たのか フリルが存分に施された キャピッた白いエプロン姿で出迎えられた。
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