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「もうすぐお夕飯出来上がるから。
ほら、手を洗っておいで」
「ちょ、ちょっとぉー」
飛羽の質問、無視する気だ。
背中を押されて洗面所に押し込まれた。
たくもー。
彼女のいる場所に戻りなさいよね。
ブツブツ言いながらも
普段使わない頭を使って
すっかりとお腹が空きまくってる。
ご飯のいいニオイもして来てるのも加算されて
素直に飛羽は洗面所で手を洗い終わった。
「今日のご飯、なぁに?」
「今日は酢豚ですよぉー。
あとねぇ、俺が作った餃子も召し上がれ」
「げっ!何であんたが作った餃子まで
私が食べさせられるのよ」
餃子なんて普段の食卓には載せて欲しくない。
だって兄貴が生きていたときは、
その日に余った分は必ずと言っていいほど
夕ご飯で消費させられてたし。
いくら餃子好きの飛羽でも
普段の夕ご飯には食べたくはないおかず
ベスト1だよ。
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