時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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文句を言いつつも お腹が空いちゃった飛羽は箸を持ち・・・ 「うーん。何か違う。 具の塩梅も違うし そもそも餃子の皮がまったく素人のもんだ」 「だって素人だもん。 餃子の具と皮の配合はわかったけどさ やっぱりその日によって 味の変化をさせていたのかな。 俺もさっき味見して違うって思った」 「皮も柊理が作ったの? まあ・・・・素人にしてはいい方かな?」 「うっす」 飛羽も忙しい時は駆り出されたこともあるから 具を作ることも皮を作ることもやったことはある。 兄貴や父さんのようにはうまくできないけど 少なくとも柊理よりかは上手だな。 ふっふっふ。 大口開けてご飯を頬張り 勝ち誇った顔で咀嚼した。
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