時東《ときとう》飛羽《とわ》編

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昨夜飛鳥のベッドに入ったのが だいぶ遅い時間だった柊理は 夜が明けても布団を頭までかぶって寝てる。 そうとも知らずに 飛羽はトイレに起きて1階まで下りて行くと 「・・・・・・・・」 玄関に見覚えのある運動靴を見つけた。 あれ? 私、昨夜あいつを追い出したよね。 寝惚けた頭で必死に記憶を引っ張り出すも たしかに玄関の外へと追い出した。 なんでアイツの靴がここにあるんだ? 首をひねって考えたが・・・・・ ダメだ。先におしっこして来よう。 膀胱が思考の邪魔をする。 とりあえずはトイレに入って用を足すと 徐々にもっと深く記憶を引っ張り出すことに成功。 そうだよ。 私は兄貴の鍵を返してもらってないじゃん。 アイツ、魔法の鍵を持ってるから 昨夜は黙って飛羽に追い出されたフリをしたんだ。
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